ラブアースの森づくりin白老 2008年実施報告


2008年10月28日 「ラブアースの森in札幌」植樹レポート




2008年9月13日実施 「ラブアースの森in白老」第3回植樹レポート

■天気は快晴、参加者は110

参加者の年齢層も幅広く、下は0歳児から最年長は75歳の方。ラブアース・クリーンアップin北海道2008に協賛いただいた企業から、ホーマック株式会社、三井住友海上火災保険株式会社、明治安田保険相互会社のみなさんにも参加いただきました。

天気は植樹日和というよりも、夏のように暑い1日となりましたが、みんな、暑さに負けず頑張りました。カラマツ林の森の空気をすいこんで、鳥の声を聞きながら、自然の中での作業はとても気持ちいいものですね。

■札幌からの参加者は、バスで「トラストの森」へ

札幌発グループは、早起きしてテレビ塔北側に集合し2台のバスに乗り込みました。休憩ポイントの樽前パーキングエリアからは樽前山が・・・曇っていて見えなくて残念。「トラストの森」に近づくと、道は細く曲がりくねった砂利道に代わり、バスは慎重に進みます。自家用車で現地集合のグループには、道に迷った方もチラホラ。

■元気な子どもたちがたくさん参加してくれました

今年は、さらに賑やかな森づくりになりました。2年連続の「リバーネット21ながぬま」のみなさんはバスをチャーターして到着。札幌からは「東月寒少年消防クラブ」の子どもたちが、はじめての植樹に挑戦しました。

■さあ、まずカミネッコン作りです

カミネッコンはダンボールで作るリサイクルポットのこと。このポットが、北海道の厳しい気候から、苗を守ってくれます。

・湿式ポット カミネッコンの中に湿った新聞紙などを、木の棒でつめていきます。時間と力が必要です。できあがると、ずっしりと重たいです。

・乾式ポット カミネッコンに、ジャバラ状のダンボールを詰めます。こちらはとても簡単!

「北ぐにの森づくりサークル」のみなさんのご指導のもと、カミネッコンがどんどんできあがります。外側に樹が大きく育つように願いをこめたメッセージを書き、苗木と土を入れてできあがりです。

■風土に合った「在来種」の苗を植えています

今回は、アオダモ、ハルニレ、ミズナラ、カツラ、など13種の苗木を植えました。いずれも白老に自生する、在来種を植えています。在来種とは、その場所にもとから生息している動植物のこと。森に生えているものと同じ種類の樹を植えることで、森が、自然なあるがままの姿に育ちます。

参加者のみなさんには、植樹した樹についての資料をさしあげています。ラブアースの森オリジナルの樹木図鑑です。

■お待ちかねの森の昼食、今年は焼肉バイキングです

昼食は「NPO法人ウヨロ環境トラスト」のみなさんが準備してくださったバーベキュー。ラブアースの森づくり恒例の「白老牛試食」は大人気でした。高価な食材なので、おなかいっぱいとはいきませんが、おいしさを知っていただくことはできたようです。ウヨロ小屋のテラスには、ジンギスカン、地元で育った朝採りの新鮮野菜、魚、焼きたてピザ、トラストの森で栽培した肉厚のシイタケなどが並びました。森林浴をしながらの食事は格別においしいのです。

■午後はカミネッコンリレーから

さて、作業再開です。まず苗木を持って「ラブアースの森」へ。途中の小川で1人ずつ並んで、苗木に水を与えます。一方、トラックで運んだ苗木は、手から手へ、リレー方式で植える場所まで運びました。

「ラブアースの森」では、運んだ苗木を樹種ごとに分け、3個ずつ土に植える作業を行いました。午後の日差しが強く、炎天下の中での作業に、疲れを感じた方もいらっしゃったようです。

 

※エゾシカ被害はラブアースの森にも

ここ数年、白老でもエゾシカによる森への被害が多発しています。「ラブアースの森」も例外ではありません。昨年、一昨年に植えた苗の半分近くはエゾシカによって食べられたり、いたずらで芽をつぶされたりしています。

「植樹とエゾシカ対策は、同時に考えていかなければいけない」とウヨロ環境トラストの濱田さん。エゾシカの標的にならないように、植える位置を工夫するなど、実験をしながらの植樹となりました。



■主催/NPO法人北海道市民環境ネットワーク
■協力/NPO法人 ウヨロ環境トラスト・北ぐにの森づくりサークル・NPO法人もったいネット
・明治安田生命保険相互会社 

 

9月13日土曜日 快晴

ウヨロドームでの開会式

カミネッコン作り、スタート

どんどん作ります

カミネッコンに苗を植えました

「ラブアースの森」へ苗を運びます

途中の小川で苗に水を与えました

苗を植え、プレートを立て、植樹完了





カラマツ林を満喫しながら昼食は、バイキング形式。白老牛の試食つき!!
 

 

【スペシャル企画】

カミネッコンの発明者、東三郎先生の特別講座

特別プログラムとして、ダンボールで作る植樹ポットを発明した東先生に、北海道の森についてのお話をうかがいました。

東先生は「人間が生きていくためには、森はなくてはならないもの。しかし人間はお金のために樹を伐採し、新しい樹を植えずに放置したため、森がどんどん少なくなって、森からの恵みが少なくなってしまいました。森は水を生み、水が人間や動物を成長させます。私たちは森をつくりましょう。樹の特性を活かした植林をして、愛情をそそいで育てて、鳥がすむような豊かな森をつくりましょう」とおっしゃっていました。

北ぐにの森づくりサークル代表 東 三郎氏

■植樹の後はウヨロ川フットパスウォーキング

毎年、植樹の後は、ウヨロ川沿いの自然歩道を歩く“フットパスウォーク”を行っています。ウヨロ川には、今年もたくさんのサケが遡上していました。産卵のために遡上し、折り重なるように、生まれた場所に向かおうとするサケの姿に、命の尊さを実感、参加者のみなさんからため息や喚声が上がっていました。

 
 

「ラブアースの森づくりin札幌」

「ラブアースの森づくり」は、将来的に、北海道の各地に広げていきたいと考えています。2008年10月18日(土)「ラブアースの森づくりin札幌」として試験的に札幌市の手稲山口に100本の苗木を植樹しました。

ゲストとしてパナソニックシステムソリューションズジャパン株式会社から22名の方にお越しいただき、ケヤマハンノキ・ミヤマハンノキ・ヤチダモ・ドロノキを植樹していただきました。将来は、鳥がさえずり、動物が集まる大きな森に育ちますように・・・



2008年9月13日 「ラブアースの森」植樹 団体・企業一覧

ラブアース・クリーンアップin北海道2008に協賛いただいた団体・企業のうち、植樹を希望されたのは、以下の企業・団体です。植樹したのはミズナラ、ハルニレ、アオダモなど、北海道の山で採取した種から育てた苗です。
協賛していただき植樹を希望された企業・団体のお名前を入れた小さなプレートを立てました。
■植樹ネームプレート作成/NPO法人もったいネット(本プレートは廃棄家具の部材で作成されています)
■敬称は省略させていただきます。

伊藤組土建株式会社
ホーマック株式会社
凸版印刷株式会社 北海道事業部
パナソニックシステムソリューションズジャパン株式会社
北海道自動車処理共同組合
北海道倫理法人会
三井住友海上火災保険株式会社
明治安田生命保険相互会社
セブン-イレブンみどりの基金
株式会社 スーパーライン北翔
株式会社 石岡組
株式会社 楠本
株式会社 荏原環境テクノ北海道
NPO法人 沙流川愛クラブ
親切会 北海道支部
森林空間研究所
NPO法人 鵡川・沙流川交流会
株式会社 江上
北日本測地株式会社
株式会社 リロケーションサービス
株式会社 アーバンライフ建築総合研究所
川正染工株式会社
市岡建設株式会社
ゼウス開発株式会社
苫小牧東ロータリークラブ
石上車輌株式会社
伊丹車輌株式会社
株式会社 ウェルシィ
株式会社 札幌パーツ
東京美装北海道株式会社 北見支店
株式会社 南商会
株式会社 渡辺設備工業
平勝典
藤井義和

■ラブアース・クリーンアップin北海道2008には、以下の企業・団体もご協賛くださいました。
株式会社ドーコン / 東亜建設工業株式会社 北海道支店/株式会社プリプレス・センター / 匿名企業(札幌市)






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