会員紹介


 



旭川帰化植物研究会
[017] 2007.06UP

 会の結成のきっかけは、旭川市の小・中学校の理科教員13名が、教育に役立てようと学校周辺の植物調査を始めたことからでした。その結果、生育する植物のおよそ半分が北海道の在来種ではなく、帰化植物だということがわかりました。そこで身近な自然に侵入する帰化植物を調査し、帰化植物の自然環境への影響を明らかにすることを目的に1975年「旭川帰化植物研究サークル」が発足。1993年に「旭川帰化植物研究会」と名称を変更しました。

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  主な活動としては、年に1度、冊子「旭川の帰化植物」を発行し、理科資料として旭川市の各小中学校に配布しています。また小・中学校の総合的な学習の支援や、旭川市内の環境の調査などを行っています。総合的な学習の支援の例としては、自然という側面から国際理解に関心を持ってもらおうと、国際理解教育校である旭川市立日章小学校の敷地内にある約40種類の帰化植物の草本を集め、帰化植物園を作りました。

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  「2005年6月から外来生物法が施行されたことで、帰化植物への関心は以前より高まってきています。今後は帰化植物の益と害を考えていくことが大事です」「帰化植物をひとつの入り口として、植物全般、ひいては自然に関心を持ってもらうことが目標です」と代表の塩田惇さんは言います。 
  塩田さんが大切にしているのは、フィールドに出て見て触れて感じること。北海道新聞野生生物基金の助成を受けて発行した子どものための植物図鑑「北の草花散歩」(2001)、「北の草花散歩(野山編)」(2006)には「子どもたちが自分で発見したことをすぐに書けるように」という想いから、メモを取るスペースが設けられています。

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  2006年には旭山動物園との協力で、「北海道の外来動物の現状展」の開催や「野草園」の整備、園内のオオハン
ゴンソウなどの帰化植物の除去や、自然観察会の指導を行い、北海道の自然環境の再現や学習の機会づくりに取り組んでいます。

オオハンゴンソウの除去活動

旭山動物園での展示風景


旭川帰化植物研究会/帰化植物園づくり



団体データ

●名称
旭川帰化植物研究会 
  ●最新の団体情報は→ 会員団体概要

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