天塩川の支流・名寄川の、さらに支流のサンル川が流れる山と森に抱かれたまち下川町。しかし、森林の過伐や川の護岸工事のための河床の掘削によって自然環境が破壊され、山も川も大きく変わってしまいました。
この状況に対して「このままではいけない。ブレーキをかけなければ」という想いのもとで活動を始めたのが「下川自然を考える会」です。商工会や町民も呼びかけに賛同し、1987年におよそ50人で活動を始めました。下川町だけでなく札幌や旭川からも集まった会員は、2006年6月現在およそ90名にのぼります。
* * * * * *
「春は山菜、夏はヤマメ、秋はきのこ」と話す時の、事務局・宮田さんの嬉しそうな表情! 山にも川にも自然の恵みが1年中溢れているということで、年に数回開催している「秋、サクラマス踊るサンル川」など、下川の自然に学び親しむ自然観察会の際には、採りたての山川の滋味をその場で焼いたり天ぷらにして味わうことができます。季節の味を楽しみにして参加するメンバーも多いそうです。
* * * * * *
「川はサンル川だけを守ればいいということではなく、上流から海まで、川全体を考えなければいけない」とも言う宮田さん。「サンル川を守る会」と協力してダムの必要性についての検討会を行ったり、天塩川流域の地域や漁協とも、連携を取りながら森林や河川環境を守る活動に力を入れています。 『我が町と将来の子どもたちのために』身近な自然をお互いの財産として認め合い、破壊された箇所は復元し、人間が手助けをすることで、下川町の豊かな自然を守り残していくことが同会の最大の目標ということです。
* * * * * *
 きたネット第1回全道交流会は2003年、
下川町で開催されました。
|