「旭山森と人の会」は、2003年に札幌市が開催した旭山記念公園再整備ワークショップにおいて、公園やその周りの自然について考えていく中で生まれました。天然記念物の藻岩山と円山の間に位置する旭山において、「森のつながりを考える」という視点に立ち「まちから近い森に親しみ、森や環境について考える」ことをテーマに、楽しみながら活動を続けています。
* * * * * *
都心から車で15分の近さながらクマゲラも現れる森の魅力を活かし、「森や自然の入口」の役割を目指しています。例えば、バードウォッチングを始めたい、樹木について知りたい、スノーシューで歩いてみたいと思った人が、まず旭山で体験し自然との付き合い方を見つける、そのお手伝いをします。
* * * * * *
旭山記念公園の自然体験施設「森の家」を札幌市と他の幾つかの団体と共に協議会をつくって管理運営し、ここを活動の拠点に早朝野鳥観察、水生昆虫観察、森のフェスティバル、かんじき作りなど、季節に応じた自然体験プログラムを展開しています。「森の家」は、地元旭山の自然情報の発信のみならず、市内・道内の自然の情報を交換し合い、自然を介して人と人との交流の輪が広がる場という位置づけです。「森の家」には薪ストーブがあります。ストーブのまわりには人が集まり、交流が生まれます。燃料に間伐材や処理木などを利用し、自分たちで薪割りをして使うといった、冬の森の活動にもつながっています。また「旭山の森」で、シラカンバ林の林床に育つミズナラやハリギリなどの在来樹種の幼木を育て、多様な広葉樹林への移行を促すための間伐も続けています。
* * * * * *
代表の皆川さんから「私たちの活動はすべて、どなたでもご参加出来ます。薪割りをしてみたい方でもお気軽にどうぞ。自分の近くにこんな森があればいいという思いの方、ぜひ一緒に森を作ってゆきましょう。『森の入口』でお待ちしています!」というメッセージをいただきました。
|