会員紹介


 



山のトイレを考える会
[016] 2007.06UP
(記事は2007年取材時の内容です。連絡先などの最新情報はこちら

 人気のある山の登山道から少し脇に入ると、排泄物と使用済みの紙だらけ、それが現状です。「山のトイレを考える会」は、北海道の山を楽しむためにきれいにしたい、次世代まで北海道の大自然を残していきたいという思いのもと2000年に設立。排泄物による土壌や水質汚染の懸念、使用後の紙の放置による美観上の問題等に取組んで6年になります。

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 同会では 1.山に入る前にトイレに行く。2.山では極力トイレがあるところで用をたす。3.トイレにごみを捨てない…汲取りの際、生理用品、空き缶などを取り出すだけで大変な労力がかかる。4.使用済みの紙は持ち帰る…排泄物の持ち帰りは抵抗があっても、使った紙だけなら抵抗は少ないはず。5.携帯トイレを使う。この5つの呼びかけを行っています。 
  2001年から年1回「山のトイレフォーラム」を開催し、「山のトイレマナーガイド」「北海道の山登山口トイレ情報」のパンフレットを製作・配布しています。また毎年9月第1日曜日を「全道一斉山のトイレデー」として、全道各地の登山口で紙の持ち帰りと携帯トイレ使用の呼びかけ、トイレの紙拾い活動を行っています。 2006年は登山用品メーカーの協力で、トイレマナー袋(ティッシュ持ち帰り用)を製作し配布しました。2005年9月には、キャンプ地でありながらトイレのない美瑛富士の避難小屋周辺を集中的に清掃し、大便52個使用済み紙を142カ所で回収。トイレ設置の署名活動を行い、2006年6月環境省と北海道へ26768人の署名を提出しています。

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幌尻山荘のトイレの問題や高山植物の問題は、特定の山への一極集中から起きている部分が大きい。昔は登山のベテランしか行けなかった憧れの山が、道路の整備やツアーなどによって身近になり、多くの人が訪れるようになっている。山岳会の方には、山岳技術の伝授の前に、まず山へ入るために環境意識をもってもらう講習をやって欲しい。無所属の登山者には、インターネットを活用して訴えていきたい」と副代表の岩村さん(2007年現在)。「日本百名山は深田久弥の百名山。一人一人がそれぞれの百名山を持とう、と呼びかけています」ということでした。

美瑛富士避難小屋

山のトイレフォーラム


トイレの紙拾い



団体データ

●名称
山のトイレを考える会
  ●最新の団体情報は→ 会員団体概要

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