会員紹介


 



NPO法人 北海道森林ボランティア協会
[008] 2005.12UP

会の誕生のきっかけは「引退後、何をしようか。」「人の役にたつことをしたい」という、定年退職した仲間同士の会話でした。「緊急の問題は地球温暖化対策だな。健全な森林を維持し増やす必要がある」「林業の専門家もいるから森林保全をしよう。皆で森に入ろう!」。そして2002年6月、地球環境の向上や自然との共生を願い、「北海道森林ボランティア協会」が設立されました。

同会の活動はまず、札幌市の有明や澄川の都市環境緑地の植林や除伐・間伐・枝打ち、植林されたまま放置された過密林を、都市環境緑地にふさわしい森林へと誘導する活動からはじまりました。散策路を整備したり案内板を設置したりという、市民が森を学ぶための環境整備にも取り組み、また間伐材を活用したキノコ栽培、薪・炭づくり、木工、カンジキつくりなど、自然の中で育まれた暮らしの技や知恵を、今に活かす活動も行ってきました。2005年からは、北海道神宮の「神宮の森」の保全、台風18号で被害を受けた野幌森林公園の国・道・市民協働の森林再生の試みも活動に加わり、活動は大きく広がりつつあります。昨年は中国やホンジュラスの緑化プロジェクトに会員を派遣しています。2005年6月現在会員97名の大所帯。昨年一年の活動回数は91回、活動参加延べ人数1538人。事務局長の高野さんは「仲間と一緒に森で体を動かすひとときが最高の喜び。森に入るたび、会を始めてよかったと実感しています」と語ってくれました。

同会の活動で、もうひとつ注目したいのは、緑化事業、森林育成・保全事業に取り組む企業や団体に、企画から維持管理まで協力するという、企業・団体の社会貢献活動(CSR※)のサポート事業です。企業や団体に活動指針やノウハウを提供することは、ボランティア団体の新しい役割のひとつでしょう。

※Corporate Social Responsibility=企業の社会的責任
(2005年12月取材の内容です)

会員のみなさん


倒木を片付け畝をつくる(野幌森林公園)


植樹活動



団体データ

●名称
NPO法人 北海道森林ボランティア協会
           
詳しくは→会員団体概要

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