会員紹介


 



ふるさと美幌の自然と語る会
[004] 2005.06取材時点の内容です

 2004年9月の台風では、北海道全道で多くの樹木に風倒被害がでました。網走支庁内の美幌町でも被害がありましたが、ふるさと美幌の自然と語る会では、2005年5月29日(日)、美幌町みどりの村(森林公園)のカラマツ林に広葉樹を植え、森林を再生する「みどりの村野鳥の森づくり」を実施しました。

 当日は、親子連れで参加した小さな子どもから、学生、社会人、そして熟年世代と、80名を超える老若男女の参加者があり、14種類、延べ200本の植林は瞬く間に終了。恵まれた天候も手伝って、参加した皆さんの充実感に溢れる表情がとても印象的な、気持ちのよいイベントでした。

             ***

 ふるさと美幌の自然と語る会は、1992年頃から美幌町にゴルフ場建設の話が出されたことをきっかけに、農地や自然環境を破壊してまでゴルフ場が必要かどうか疑問を持つ仲間が集まり、建設反対をするだけではなく、自分たちの住んでいる地域の自然環境を考え、郷土の自然を見直すことが大切ではないかとの想いから有志が集まり、活動を開始しました。"会の名称に「ふるさと」が入っているにも、美幌に住んでいることへの想いが入っているんですよ"と、事務局長の枝澤さんはいいます。

 1年を通しての活動は主に、

●春、夏、秋、冬と季節に合わせた美幌町周辺への自然観察会
●美幌博物館と連携しての野生動植物の調査活動
●動植物の生息環境の再生に向けた魚無川河畔林の植樹(1994年〜2004年)

を実施しています。野生動植物の調査では、キタクビワコウモリ、ニホンザリガニ、ヘイケボタルなどの生息・生態調査、ベニバナヤマシャクヤクなどの保全活動を行っています。

 会の活動資金をつくるためには、美幌町の祭りに「森の市場」と名づけた店を出店し、会員手作りの手芸品、皮細工、陶器、木工などを販売しています。

 また、祭りには、端材や小枝、どんぐりなどを材料に、子どもたちが無料で自由に作品づくりをできるコーナー「森の大工さん」を設け、人気を得ています。昨年からは、夏休み期間中の自由工作の場として「森の大工さん夏休み編」も開催しています。

(2005年6月取材の内容です)

台風による風倒被害を受けたカラマツ林に広葉樹を植樹し、森林を再生


レッドデータブックで絶滅危惧種に指定されるベニバナヤマシャクヤク


キタクビワコウモリの巣箱づくり


ヘイケボタルの幼虫の調査


団体データ

●名称
ふるさと美幌の自然と語る会  詳しくは→会員団体概要

会員紹介 目次へ戻る